デカダンスナカヤマ

思うところを文字にします

言葉の粉飾決算

最近はどっぷりインターンなるものをしています

 

なんで4年生の末期の末期にインターンなんてしているのかというと、学生生活がもう1年延長されることが決まったからです

今思えば僕が大学で留年することなんて中学に入る少し前くらいから読めていたことなのに、留年をした後でさえ、ふとその事実を忘れてしまうほどに当事者意識がないというかそんな感じです

 

ですので、そんな自分にもっとしっかりすることを促すために、労働に準じた労働を以って社会と携わっている、といったところです

 

どんなことに従事しているのかというと、あるメディアでライティングとだれかがライティングしたものをいじる、ということをしています

これは、僕にとってはなかなかにやりがいを感じられる仕事なのですが、いかんせんメディアの性格が若いキャピキャピした女性に好まれるものなので、僕が書いた文章も「春はガーリーでフェミニンでコンサバティブでプリティソバーなこのスタイルで決まり♡♡♡♡」という風に編集長によって魔改造されてしまうのが悩みです

 

でも、僕はこの感覚がなんというかそこまで嫌いではありません

自分の腫れぼったくてあまり元気のない文章が無理やり厚化粧をされてケバくなっていくのをどこかで楽しんでいます

そうしてメイクアップされた文章は、僕のような人間が書いた文章であるということは隠されたまま、ガーリーでフェミニンなマドモワゼル達の目を通じて彼女たちの価値観に刷り込まれていくのです

一言でこれを表すのなら、言葉の粉飾決算とでもいえるかもしれません

 

ただし、大学4年の末期の末期の陰鬱な男子大学生が、自分の言葉にぶりぶりの化粧を着せてマドモワゼル相手に発信をしているというのを世間は尋常なことだとは考えないかもしれません

実際に、僕の同僚のライターはガーリーでフェミニンな女子大生ばかりで、眼前でいともたやすく行われる言葉の粉飾決済にどのように感じているのかは、彼女達の僕への反応からたやすく伺い知ることができます

 

 

なにはともあれ、今の僕はなかなか面白い体験をしているとおもいます

本当はこういう文章をつらつらと書き続けたいのですが、文章未満のこの文章にメディアとして発信される価値はないということも感じています

それなら、厚化粧をした言葉を世に飛ばし続けるのもそれなりに有意義なことなのかもしれません

さっさと大学を出て、一人前の言葉をここに連ねられるように頑張っていきたい所存です